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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2012年07月05日

子供をダメにする親・・・

塾に通わせ、習い事をさせ、育児本を読んで研究する。
親は我が子を「できる子」に育てようと奔走する。
でもその努力、実は逆効果かも・・・。あなたの子育て、間違ってるかもしれません。

今から25年くらい前からでしょうか。入学してくる学生が、
あまり勉強をしなくなっているということに気付いたんです。
医大に合格するくらいですから、暗記力は高いのですが、
知識を入れて出すだけのロボットのような、
自分の頭で考えない子供が目立ってきました。

そこで、成績の良くない学生の中でも特に問題の多い学生については、
本人はもちろん親へのヒアリングも行い、
どのような子育てをしてきたのか、聞き取り調査を始めたんです。

分析してみると、面白い結果が出ました。親の社会的ステータスや職業、育て方が、
子供の成長にかなり密接に関わっていることが分かったんです。

たとえば、無気力症候群になる学生には、
父親が高学歴だったり、成功者であるというケースが非常に多かった。
オガタ君という男子学生がいました。非常に頭が良いのですが、
なぜか劣等感の塊みたいな子で、
全然自主性がない。勉強に対しても、すごく消極的なんですね。

お父さんにもヒアリングしたいと思ったんですが、全然出てこない(笑)。
何度も何度も呼びかけて、ようやく来たと思ったら、地方の名士でした。

「あなた、この子がどんなに勉強を頑張っても褒めなかったでしょう。
ちょっとでも失敗したら、
『こんなこともできないなんて、バカだ』と叱って育ててきたでしょう」

そう聞いたら、その通りだと。自分が優秀な人は、
息子のやることがいちいち気に障るわけです。
その上、できない人間の気持ちが理解ができない。だから、すぐに「バカだ」、
「どうしてできないんだ」という類いの言葉を発してしまうんです。

子供のほうも、どんなに頑張っても、良い成績をとっても褒めてもらえなければ、
勉強をしてもちっとも楽しくありません。
小さい時からずっと「負け犬」精神を刷り込まれてしまったら、
もう学習意欲も萎え切ってしまいます。

両親共に教師という家庭でも、多くの場合子育てはうまくいっていませんでした。

学校の先生をしていると、家に帰っても生徒に接するのと同じように、教訓的なことばかり話してしまうんです。
すると、子供は学校でも家でもお説教ばかり聞かされて、もう参っちゃいます。

でも、先生といっても、親が幼稚園の先生の場合、子供は割合良い方向に育つんですよね。
というのも、親は幼稚園での仕事が終わって帰ってきて、自分の子供も同じように育てなくちゃいけない、

という意識を強く持っているんです。そうすると、自然と密度の濃い接し方を心がける。
だから、幼稚園の先生の子供はたっぷり愛情を受けることができるんです。

無気力学生の代表格だったオオクボ君のご両親も、中学と高校の先生でした。そこで、面談に呼んで話を聞いたら、
両親が2人で寄ってたかって勉強に干渉すると。それでは、子供の気持ちの逃げ場がなくなって、精神的に潰れてしまいます。

派手好きでしょっちゅう外出している母親やワーキングマザーの子供も、問題を抱えやすい傾向にあります。
ただし、このケースでダメになるのは、男の子だけでした。女の子は、一人の女として母親と対峙するから、
逆に気が強く、しっかりした子が育つようです。

カワミさんという女学生の家は母子家庭で、
母親はすごくしっかりした方なんだけど、夜のお店で働いていた。
それで、ちょっと危ういかなと思って、深くつっこんだ面談を行ったんです。

「お母さんの仕事を嫌だなと思ったことはないの?」
「母は母、私は私なので。全然気にしたことありません」彼女は、きっぱりとそう答えました。やっぱり女の子の方が強いんだと思いました。

こう語るのは獨協医科大学(栃木県下都賀郡)で27年間生物学の教授を務め、
その後獨協中・高の校長に就任した永井伸一氏(75歳)。
現在は同大の名誉教授となっている。

教育論や人間学にも造詣が深く、教鞭を執るかたわらで、
毎年学生全員と面談、さらに必要な場合は親とも直接面談し、
3000人以上のカウンセリングを行ってきた。
実証に裏打ちされた永井氏の教育哲学は、きわめて明快。
  

Posted by おかめちゃん at 18:41Comments(4)ブログ